続・皇室の公私2006年01月31日 07:51

 昨30日付の「皇室の公私(下)」に寄せられた「馬子いずみ」様のコメントには、公に論ずべき重要な問題を含んでいるように思えますので、本記の形で私の考えを述べてみます。
 まず、今日の皇室の方々が、責務を十分に果たしておられるかどうか。──天皇・皇后両陛下に関しては、まさに非の打ちどころのない公務へのご精励ぶりであると言えましょう。
 天皇が、前立腺癌手術の予後がはかばかしくないお体を押して、昨年の夏も同胞玉砕の島サイパンの戦跡へ、皇后とともに慰霊の旅をなさるなど、誠心誠意、ご公務に励まれていることを国民の誰しもが認めるところです。また、秋篠宮ご夫妻に関しても、真摯に公務をこなされ、批判めいた風聞も、あまり聞こえてきません。
 問題なのは皇太子ご夫妻です。雅子妃はかなりの期間、皇太子に熱烈に求められて婚約した経緯から言っても、日本社会における皇室の役割や、皇族の厳しい責務について、何も学ばずに嫁いだとは思えません。そういう観点からすれば、心の病になられたのは、まことにお気の毒とはいえ、最も先見性と現状認識、歴史や文化の教養を要する外交官という職業に強く固執されていた割には、皇室のしきたりや空気に融け込めず、公務に支障を生じているようです。
 皇太子が懸命に庇っておられるのは、それなりにご立派ですが、愛娘の敬宮に「与える」でなく「上げる」という言葉を使ったり、「パパ」「ママ」と呼ばせるあたり、そして8月15日に夫妻でテニスに興じたりするのは、お立場上いかがなものでしょう。皇室には「私」は、ないにひとしいのです。
 もう一つ、日本人は皇室について、まだまだタブー視して、自由にものを言っていないように思えます。憲法で位置づけが明確化されており、現実に民族の伝統文化を継承する行事を担うつ家系なのですから、その地位を負託し支えている国民は、イギリス王室に対するバンクシー(banksy)ほど激越でなくとも、もっと自由に発言すべきです。もっとも政治・商業利用は許せませんが。(;)